川西の越戸地区で、有志6名で行っている炭焼き。
約10年前に完成した炭窯で、11月~3月頃にかけて炭を作っています。
戦後、ガスや石油などが燃料の主流になるまで、主な燃料として使われていた木炭。
各地で炭焼きが行われていましたが、この越戸でも終戦を境に途絶えてしまいました。
木炭を作らなくなったことで山の荒廃が目立つようになり、「山を守るため、炭焼きを復活させよう!」と、始められたのです。
まずは窯で2~3日ほど焼き続けた薪(炭)を取り出し、灰をかけて冷ます作業から。完全に冷めたら完成です。
次に新しい薪を窯にぎゅうぎゅうに詰めます。
窯はまだ余熱で大変熱いので、長い棒を使って重い薪をうまく立てながら入れていくので、とても大変な作業。
どうにか入れ終えたら、窯の入り口を塞ぎます。石を積み、土と灰を混ぜた粘土状のものをぺたぺたと張っていくのですが、これが一番大変。開閉式の扉があったらどんなに楽なことか……。
火を入れて、完全に密閉してまた2~3日燃やす。この繰り返しです。文章で書くとなんてことなさそうですが、実際ものすごく重労働です。
しかしこれを行うことで、森林の整備にもなり、炭は日常のあらゆるところで役に立ち、燃やした際にできる「木酢液」は農薬代わりになったりと、うれしい効果がたくさんあるそうです。昔の人の知恵は本当にすごいなと思わされます。
※この記事はfacebookに投稿した記事を再編集しています。
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