伝説では、創建は推古天皇の時代まで遡るといわれる小泉大日堂。
川西の小泉地区の天白山の中腹にひっそり佇んでいます。
大日堂へは表参道と裏参道という2つの参道があり、表参道には130本余りのスギ並木が。上田市指定記念物に指定されています。
スギ並木を進むと、広い駐車場と、別当の高仙寺に着きます。
高仙寺には「泉田博物館」という小さな博物館があり(見学は予約)、昭和9年に小泉地区で発掘されたイルカの化石(シナノイルカ)などが展示されています。約1000万年前のもので、当時この辺りが海だったことを裏付ける、貴重な資料です。
高仙寺脇の石段を登った先にあるのが小泉大日堂。
昔、東夷平定のために坂上田村麻呂が延暦16年(797)にこの地を通過した際、小泉大日堂にお参りしました。無事に東夷平定を達成できたことから、帰りにまた立ち寄って、お礼に伽藍などを建立したそう(大同元年(806))。以来、東山道の安全祈願所として栄えました。
現在のお堂自体は室町時代後期の建築で、天文17年(1548)の武田信玄と村上義清の上田原合戦で高仙寺などことごとく焼失しましたが、このお堂だけは残ったそう。
平面が正方形、屋根が四方から頂上に集まる「宝形造」という形の建物で、県下最大の宝形造の堂だそうです。
とても立派で、前に建つと凛とした存在感があります。山々に囲まれていて空気がよく、パワースポットという雰囲気があります。
簡単な紹介になりましたが、ぜひ立ち寄って見てください。案内板を読むと、とても歴史あるすばらしい文化財だと感じさせられます。
小泉大日堂(高仙寺)
上田市小泉2075番地
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