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道祖神祭り
更新日:2018年7月30日

集落の中心や境、道の辻に祀られる道祖神。
子孫繁栄や交通安全の神として信仰されている石像です。県外ではあまり見かけませんが、長野県内では至る所で見られます。
その道祖神で1月下旬~2月上旬の週末に、こどもによるこどものための「道祖神祭り」が催されます。

もともとの道祖神祭りは、道祖神にこどもたちが藁などで小屋を建てて待機。
そこにお参りに来た方々は餅を供え、前の人が供えた餅を持ち帰る。こどもたちは道祖神のお札を渡したり、甘茶をふるまったりし、奉納されたお賽銭はこどもたちのお菓子やおもちゃ、学用品に充てる……という、こどもたちにとってはものすごく楽しみな一大イベントだったそうです。
こどもとは、小1~6年生が対象で、6年生のひとりは「頭領」となって下級生を統率し、そこで上下関係を学んだそう。またこのお祭りはこどもの成長祈願という意味合いもあるようです。
今はこどもも少なくなり、小屋を建てず集会所を利用していたり、餅は供えなくなったりですが、こども主体なことには変わりなく、各所でこどもが太鼓を打ち鳴らしながら祭りを呼びかけ、お札や甘茶をふるまって賑わいます。
この道祖神は、川西地域の10自治会それぞれに一つではなく、複数の道祖神があるので(例えば仁古田地区には5カ所)、全部でいったいいくつの道祖神があるのか……。
古くから地域を見守っている道祖神、そしてこどものための道祖神祭り。受け継いでいきたい文化です。

※この記事はfacebookに投稿した記事を再編集しています。